JIS C 8020-2012 蛍光灯器具のエネルギー消費効率及び固有エネルギー消費効率の算出方法

序文 1 12引用規格 23用語及び定義 24蛍光灯器具の選定 35蛍光灯器具のエネルギー消費効率(FLE)の算出 3 3 4 46蛍光灯器具の固有エネルギー消費効率(LER)の算出 4 46.2蚩光灯器具の固有エネルギ一消費効率(LER)の計算方法 5附属書1(規定)家庭用蛍光灯器具の簡易測定方法 7附属書2(規定)蛍光ランプの温度補正係数 8この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本照明器具工業会(JLA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調查会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調查会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実川新案権に閃わる確認について,真任はもたない。日本工業規格JIS2注記2これと同等な蛍光ランプとは,JEL210(参考文献参照)及びJEL211(参考文献参照)に規JISC1102-3直動式指示電気計JISC1609-1照度計第1部:一般計量器JISC7601蛍光ランプ(一般照明用)JISC7617-2直管蚩光ランプー第2部:性能仕様JISC7618-2片口金蛍光ランプー第2部:性能仕様JISC8105-3照明器具一第3部:性能要求事項通則JISC8105-5照明器具一第5部:配光測定方法34b)電圧,電流及び電力の測定は,JISC1102-2及びJISC1102-3に規定する0.5級以上の指示電気計器又は间等以上の確度をもつデジタル汁器を使川する。また,汁器は,灾効值を表示するものを使川する。c)測定中の周囲温度は,25±2℃とし,無風に近い状態に保つようにする。d)供試蚩光灯器具の取付面への取付状態は,施設用蛍光灯器具ではJISC8106,家庭用蛍光灯器具ではJISC8115による。その他の蛍光灯器具では,製造業者が指定した取付状態とする。供試安定器の光出力係数(BF)は,周囲温度25±2℃で試験用ランプを負荷とし,安定器に定格周波数の定格入力電圧を加え,安定した状態のときの光出力を,試験用安定器で点灯したときの光出力で除して算出する。ただし,スタータ(内蔵形を含む。)で始動するランプを適合ランプとする磁気回路式安定器の場合,光出力係数(BF)は,試験用ランプを供試安定器で点灯したときのランプ電力を,同じランプを試5.2温度補正係数注記この温度補正係数は,温度が制御された槽内における蛍光ランプ光出力の相対測光によって求めるもので,附属書2に規定する数值は,社団法人日本電球工業会によって標準化されたデー5.3蚩光灯器具のエネルギー消費効率の計算方法供試蛍光灯器具のエネルギー消費効率(FLE)は,次の式によって求める。P及びBFは,5.1の測定方法によって求めた値による。KTは,5.2によって求めた値による。供試蛍光灯器具のエネルギー消費効率(Im/w)供試蛍光ランプの定格全光束(lm)供試蛍光灯器具の入力電力(W)6蛍光灯器具の固有エネルギー消費効率(LER)の算出6.1測定方法供試蛍光灯器具の固有エネルギー消費効率(LER)を求めるために,入力電力,供試安定器の光出力係数及び照明器具効率の測定を行う。測定の一般的条件は,5.1.1による。なお,家庭用蛍光灯器具の簡易測定方法は,附属書1による。入力電力の測定は,5.1.2による。供試安定器の光出力係数の測定は,5.1.3による。照明器具効率の測定は,次による。5b)供試蛍光ランプの全光束は,次によって測定する。1)測定に使用する安定器は供試安定器を用い,蛍光灯器具内蔵時と同じ電気的構成条件とする。ただし,安定器の周囲温度は,試験場所の温度に従う。測定は,JISC8105-5に規定する配光測定装置を用い,ISC8105-5の簡条6(配光測定装置の校正)の方法で配光測定装置の校正を行い,JISC8105-5の簡条7(測定条件)に従って行う。ただし,JISC8105-5を引用する場合,照明器具を蛍光ランプに読み替える。配光特性の測定手順は,JISC8105-5の8.2.1(配光特性の測定手順)に準2)θφ座標系における水平角及び鉛直角の測定角度範囲及び測定角度間隔は,表1に規定する値が望ましい。光度の変化の激しい部分における測定角度間隔は,細かくする。表1一鉛直角の測定角度範囲及び測定角度間隔水平角鉛直角θ测定角度範囲測定角度間隔測定角度範囲測定角度間隔90以下10以下3)供試蛍光ランプの点灯方向は,JISC7617-2又はJISC7618-2の関連するランプデータシートによる。データシートに記載がない場合は,水平又は鉛直(口金上方)で点灯する。4)測光中心は,直管蛍光ランプの場合はガラス管の幾何学的中心,環形蛍光ランプの場合は円環の幾何学的中心とする。その他の蛍光ランプの場合は,発光管の中心とする。5)全光束の測定手順は,各測定点(θ,φ)の光度をI(θ,φ)とし,JISC8105-5の8.3.1(全光束の測定の測光値の変化は,1%以内とするのが望ましい。また,光出力の再現性は,一旦消灯し,供試蛍6)供試蛍光ランプの全光束の測定は,JISC7801によってもよい。ただし,測定に使用する安定器は供試安定器を用い,その使用条件は,蛍光灯器具内蔵時と同じ電気的構成条件とする。ただし,安定器の周囲温度は,試験場所の温度に従う。6.2蚩光灯器具の固有エネルギー消費効率(LER)の計算方法6.2.1蚩光灯器具の照明器具効率の算出ここに,LOR:供試蛍光灯器具の照明器具効率(%)LF₁:6.1.4a)で测定した供試蛍光灯器具の全光束(1m)供試蛍光灯器具の固有エネルギー消費効率(LER)は,次の式によって求める。この式のLOR,BF及びPは,6.1の測定方法によって求めた値による。6LOR:供試蛍光灯器具の照明器具効率(%)71測定方法家庭用蛍光灯器具の全光束を求める場合に,配光測定が不可能な場合,次に規定する簡易測定方法によって求めてもよい。測定方法は,次による。a)供試蛍光灯器具の取付高さ供試蛍光灯器具の測光中心から床面までの距離を取付高さとし,次によ1)天井じか付け形器具は,床上2.4mとする。2)つり下げ形器具は,床上1.7mとする。b)測定範囲及び測定点測定範囲及び測定点は,次による。1)測定範囲は,暗室内において供試蛍光灯器具直下を中心とする縦3.6m,横3.6mの正方形の床面と2簡易測定方法における計算方法简易測定方法における汁算方法は,次による。a)平均照度の算出平均照度は,49点の測定点の照度をJISC1609-1に規定する照度計を用いて測定し,JISC7612の6.2(平均照度の算出法)によって算出する。b)平均照度から器具光束を求めるための換算係数供試蛍光灯器具の全光束は,次の式によって求める。ここに,LF₂:供試蛍光灯器具の全光束(Im)萤光ランプの形状直管形蛍光ランプ環形蛍光ランプじか付け形器具つり下げ形器具上方向光束比上方向光束比20%未满c)簡易測定方法における固有エネルギー消費効率(LER)LERは,Pは,6.1.3によって求めた値による。ここに,LF₂:供試蛍光灯器具の全光束(1m)P:供試蛍光灯器具の入力応力(W)8この附属書は,蛍光ランプの温度補正係数(KT)の算出方法について規定する。1蛍光ランプの温度補正係数(KT)の算出方法供試蚩光ランプの温度補正係数は,次に規定する方法でランプ管壁の最冷部温度を測定し,表2～附属書2表20によって求める。ランプ管壁の最冷部温度の測定は,次による。a)供試照明器具を周囲温度が25±2℃のほほ無風の場所で,定格電圧及び定格周波数で点灯し,ランプ注記附属書2表2～附属書2表20の参考図は,ランプ単体を各姿勢で点灯したときのランプ管壁温度の最冷部位置(●印部)を示している。コンパクト形蛍光ランプのように最冷部位置が複数あり,特定しにくい場合は,全ての位置の温度を測定し,最も温度が低い位置の温度と部)が,照明器具に装着した状態におけるランプ管壁温度の最冷部にはならない場合があるこの附属書に規定する蛍光ランプのリストを附属書2表1に示す。9附属書2表1一蚩光ランプのリスト全て全て24S,39S,54S及び63を除く全て附属書2表324S及び39S附属書2表4附属書2表5附属香2表6全て附属香2表7全て全て全て附属書2表8附属誉2表9附属書2表10附属香2表11全て附属書2表12附属書2表13附属書2表14全て全て全て“/HF”は,形式4りである。75及び9330,40,50,60及び70含まれる。JISで規定していない蛍光ランプの形式1項及び形式2項は,JEL210又はJEL注形式1項,形式2項及び形式4項は,JISC7617-2又はJISC7618-2による。プ(品名末尾にINの付与されているもの)は,附属看2附属書2表2-蚩光ランプの温度補正係数(直管形)形式1項)形式2項全て全て献参照)に規定されている。注の形式1项及び形式2功は,JISC7617-2管壁温度℃%管壁温度℃%管壁温度℃%管壁温度℃%(参考図)ランプ単体のランプ管壁温度の最冷部位置水平点灯ランプ下側(ランプ中心)附属耆2表3-蚩光ランプの温度補正係数[直管形(FHF24S及びFHF39S)]適用ランプ種別形式1項)形式2項)注形式1項及び形式2項は,JISC7617-2によ管壁温度℃%管壁温度℃%管壁温度℃%管壁温度℃%(参考図)ランプ単体のランプ管壁温度の最冷部位置水平点灯ランプ下側[ハイマウント側Đ]注bハイマウント側は,ランプ点灯中に暗部が大きくなる側である。附属書2表4-蚩光ランプの温度補正係数[直管形(FHF54S)]形式1項形式2項a)注み形式1項及び形式2項は,JISC7617-2管壁温度℃%管壁温度℃%管壁温度℃%管壁温度℃%(参考図)ランプ単体のランプ管壁温度の最冷部位置水平点灯注Pハイマウント側は,ランプ点灯中に暗部が大きくなる側である。附属耆2表5-蚩光ランプの温度補正係数(直管形)適用ランプ種別管壁温度℃%管壁温度℃%管壁温度℃%管壁温度℃%(参考図)ランブ单体のランプ管壁温度の最冷部位置水平点灯ランプ下側(ランプ中心)適用ランブ種別形式1項)全て形式1項及び形式2項は,JSC7618-2による。管壁温度管壁温度管壁温度管壁温度℃%℃%℃%℃%(参考図)ランプ単体のランプ管壁温度の最冷部位置口金上方鉛直点灯出水平点灯出ランプ下側(口金の対面)ランプ下側(口金の対面)附属書2表7-蚩光ラ>Tの温度補正係数[=ン夕卜形D形(4本管形),M形(四角形),多数管形]全て全て全て全てb)b)FHT57は,水銀蒸気圧制御を行っているものも一般的に用いられており,水銀蒸気圧制御を行っているラ管壁温度℃%管壁温度℃%管壁温度℃%管壁温度℃%(参考図)ランプ単体のランプ管壁温度の最冷部位置適用形式FDL及びFDX”口金上方鉛直点灯適用形式FML口金上方鉛直点灯適用形式FHT口金上方鉛直点灯Uガラス管先端の外側 ガラス管先端の外側ガラス管先端の外側附属書2表7一蚩光ランプの温度補正係数[コンパクト形D形(4本管形),M形(四角形),多数管形](参考図続き)ランプ単体のランプ管壁温度の最冷部位置水平点灯適用形式FML水平点灯適用形式FHT上方鉛直点灯だけ。)ガラス管先端の下側ガラス管先端の下側ガラス管先端の下側図の全ての測定位置を測定し,最も温度の低い位置の温度を用い注”FDXの場合,口金部は図と異なるが,ガラス管部は同じであ附属書2表8一蚩光ランプの温度補正係数[ンパク卜形多数管形(FHT57IN)]適用ランブ種別形式1項a)形式2項)管壁温度℃%管壁温度℃%管壁温度℃%管壁温度℃%附属書2表9-蚩光ランプの温度補正係数(高周波点灯専用環形)形式1項)形式2項)管壁温度℃%管壁温度℃%管壁温度℃%管壁温度℃%99.7/一注記温度補正係数欄は,定格点灯時の値ノ高出力点(参考図)ランプ単体のランプ管壁温度の最冷部位置口金下方鉛直点灯水平点灯注りハイマウント側は,ランプ点灯中に暗部が大きくなる側である。附属書2表10一蚩光ランプの温度補正係数[高周波点灯専用環形(FHC41形)]形式1項”形式2項注み形式1項及び形式2項は,JISC7618-2管壁温度管壁温度℃%管壁温度℃%管壁温度℃%管壁温度℃%(参考図)ランブ単体のランプ管壁温度の最冷部位置口金下方鉛血点灯水平点灯L注Dハイマウント側は,ランプ点灯中に暗部が大きくなる側である。附属書2表11-蚩光ランプの温度補正係数(二重環形)適用ランプ種別全て注め形式1項及び形式2項は,ⅡSC7618-2管壁温度℃%管壁温度℃%管壁温度℃%管壁温度℃%(参考図)ランプ単体のランプ管壁温度の最冷部位置水平点灯ランプ下側(外側ガラス管の口金スリット仙)附属書2表12-蚩光ランプの温度補正係数(FHP32形)形式1項”注み形式1項及び形式2項は,JISC7618-2%管壁温度℃%管壁温度℃%管壁温度℃%(参考図)ランプ単体のランプ管壁温度の最冷部位置ガラス管先端の外側水平点灯ガラス管先端の下側図の全ての測定位置を測定し,最も温度の低い位置の温度を用い附属書2表13-蚩光ランプの温度補正係数(FHP45形)適用ランブ種別注形式1項及び形式2項は,JISC7618-2によ管壁温度℃%管壁温度℃%管壁温度℃%管壁温度℃%(参考図)ランプ単体のランプ管壁温度の最冷部位置ガラス管先端の外側水平点灯))ガラス管先端の下側図の全ての測定位脱を測定し,最も温度の低い位收の温度を川い附属書2表14-蚩光ランプの温度補正係数(□ンク卜P形)適用ランプ種別全て全て%管壁温度℃%管壁温度℃%管壁温度℃%(参考区)ランブ师体のランブ管壁温度の最冷部位置力ラス管先端の下侧力ラス管先端の外侧図の全ての測定位置を測定し,最も温度の低い位置の温度を用い附属書2表15-蚩光ランTの温度補正係数(FPL/HF形)形式1項形式2項全て“/HF”は,形式4項りである。