第19章-平家物语_第1页
第19章-平家物语_第2页
第19章-平家物语_第3页
第19章-平家物语_第4页
第19章-平家物语_第5页
已阅读5页,还剩15页未读 继续免费阅读

付费下载

下载本文档

版权说明:本文档由用户提供并上传,收益归属内容提供方,若内容存在侵权,请进行举报或认领

文档简介

第19章平家物語『日本文学史』高鹏飞平山崇著作者『徒然草』226段によれば、後鳥羽院の時に信濃前司である行長入道(ゆきながにゅうどう)が作り、生仏(しょうぶつ)と言う盲目の琵琶法師に教えて語らせたと伝えている。しかし、『平家物語』は多くの人に書写され、琵琶法師たちによって大衆に語られ、多数の人々の手で改編や増補がなされたとみるのが一般的である。成立『平家物語』は平氏の興亡を描いた鎌倉時代最大の軍記物語である。最初は少数の巻だったが、次第に加筆、増筆された。膨大な異本があるが、読み本と語り本に区分できる。読み本は目で読むための本で、最も規模の大きいのは『源平盛衰記』全48巻である。語り本は琵琶法師の語りのテキストであり、『平家物語』の別系統のものである。現在、最も広く普及しているのは、全12巻本に「灌頂巻(かんじょうのまき)」という別巻が加わった、明石覚一(あかしかくいち)の編集した覚一本である。『平家物語』関連年表1156年保元の乱1159年平治の乱1167年平清盛、太政大臣となる1177年鹿ケ谷事件1179年清盛、後白河を幽閉する1180年安徳天皇即位。以仁王が「平氏追討」の令旨を出す1184年源義仲、敗死1185年壇の浦の戦い1186年大原御幸

冒頭文祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹(しゃらそうじゅ)の花の色、盛者必衰の理(ことわり)をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵(ちり)に同じ。<釈迦が説法をした祇園精舎の鐘の音は諸行無常の響きがある。釈迦が亡くなるときに白色に変ったという沙羅双樹の花の色は、盛者必衰の道理をあらわしている。驕り高ぶる人間の権勢は永久には続かない。それは春の夜の夢のようなものだ。勇猛な者も最後には滅びる。それは風の前の塵と同じだ。>『平家物語』の第11巻の1シーン源義経の軍が海岸沿いにいて、日が暮れかけており、今日の戦いを終えようとしたとき、沖のほうから一艘の平家の小舟が現れた。舟には若く美しい女が扇を持っていた。その扇は総紅色で、金箔の日の丸が描かれており、女はそれを船の板にはさんで立てた。そして義経のいる陸に向かって手招きをした。どうやら「この扇を射よ」と挑発しているようだ。義経はそこで部下の那須与一(なすのよいち)に、この岸からあの扇を射よと命じる。与一は弓の名手と聞いたからだ。与一はためらうが、最後には覚悟を決める。※次ページは、引用文。引用文与一鏑(かぶら)を取つてつがひ、よつぴいてひやうど放つ。小兵(こひょう)といふぢやう、十二束(そく)三伏(みつぶせ)、弓は強し、浦(うら)響くほど長鳴りして、誤たず扇の要(かなめ)ぎは一寸ばかりを射て、ひいふつとぞ射切つたる。鏑は海へ入りければ、扇は空へぞ上(あが)りける。しばしは虚空(こくう)にひらめきけるが、春風に一もみ二もみもまれて、海へさつとぞ散つたりける。夕日(せきじつ)の輝いたるに、皆紅(みなぐれない)の扇の日出だしたるが、白波の上に漂ひ、浮きぬ沈みぬ揺られければ、沖には平家、船ばたをたたいて感じたり。陸(くが)には源氏、箙(えびら)をたたいてどよめきけり。(要訳:与一は矢を放った。矢は鳴り響きながら扇を射た。矢は海中に、扇は空に舞い上がった。夕日が輝く中、扇は白波の上で漂い、揺れていた。沖では平家が感嘆し、陸では源氏が喝采した。)

※鏑……弓に付ける道具で、矢を放つと音が響く。

箙……矢を入れて背負う武具。内容藤原氏を追い落とし、平氏の栄枯盛衰を中心に治承(じしょう)・寿永(じゅえい)の動乱の歴史を描写して、華々しい武士の合戦の場面、情趣あふれた貴族的世界を描き出した。盛者必衰、諸行無常という主題は作品全体を通じて流れた、平氏一門の栄華と没落の全過程を描いた物語である。主要人物により三部に分けられる。内容2第1部(巻1~5)平氏が清盛を中心に隆盛する過程、そしてその反動から源氏が蜂起をはじめるまで。第2部(巻6~8)平氏と源氏との合戦を描き、源氏に敗れた平氏一門が都落ちするまで。木曽義仲の活躍が中心となっている。第3部(巻9~12)頼朝の義仲追討から平氏滅亡後のことと主人公義経のその後の悲運を描く。最後の「灌頂巻」では後白河法皇を中心として描かれ、健礼門院の死で結ばれる。文体和文脈の繊細さ、優美さと、韻律的な七五調を基本とし、語り物の特徴を生かして、漢文体と和文脈を場面に応じて使い分けた和漢混交文である。中世語、擬態語を効果的に使い、また新時代の照り映えと躍動的な人間集団の姿を生き生きと描き、最も仏教的無常観が根底に流れている軍記物語の最高傑作である。特色『平家物語』は琵琶の伴奏で語られることを通して、語調・内容が洗練されていった。この文学は文字のわからない民衆も聞いて享受することができた。時代が武家政権へと移り、天皇は政治の中心から外れたが、『平家物語』の世界では武士はあくまでも朝廷を守るものとして描かれている。この文学の想像力と影響力が、朝廷を上、幕府を下とする関係を江戸時代の終わりまで保ったのであった。文学史・軍記物語――中古、中世軍記物語の歴史は、平安時代の『将門記(しょうもんき)』、『陸奥話記(むつわき)』に始まる。前者は平氏を、後者は源氏を主役とし、漢文体で描く。記録性が強く、人々の感情は入らない。この二つが軍記物語の先駆となる。続いて保元の乱、平治の乱を題材に『保元物語』『平治物語』が作られた。そのあと『平家物語』の原型が生まれ、幾度の改編を経て覚一本や『源平盛衰記(げんぺいせいすいき)』という達成が得られる。その他、承久の乱を描いた『承久記(じょうきゅうき)』がある。文学史・軍記物語――中古、中世室町時代に入ると、『平家物語』の影響のもとで、鎌倉末期から南北朝時代の争乱を描く『太平記(たいへいき)』が生まれた。平曲と同じように、『太平記』も物語僧と呼ばれる僧侶たちに朗読された。この「太平記読み」が盛んになるのは近世からで、その朗読や講釈は人々の歴史観を作った。文学史・軍記物語――中古、中世源義経の悲劇的運命を描く『義経記(ぎけいき)』、曾我兄弟の仇討ちを描く『曾我物語(そがものがたり)』は、英雄の伝記物語で、鎮魂の意図も込められている。その他、室町幕府への反乱を描く『明徳記(めいとくき)』、応仁の乱を取材した『応仁記(おうにんき)』がある。これら軍記物語の成立年は特定が難しく、また作者も未詳である。研究課題1.『平家物語』は平曲と読み本という二つの形態で社会に流布したが、それぞれについて知っていることを述べなさい。2.『平家物語』と無常観の関わりを述べなさい。3.保元の乱と平治の乱について説明しなさい。4.平氏の隆盛までの歴史を述べなさい。5.平氏の隆盛から滅亡までを述べなさい。1.『平家物語』は平曲と読み本という二つの形態で

社会に流布したが、それぞれについて

知っていることを述べなさい。読み本は目で読むための本で、最も規模の大きいのは『源平盛衰記』全48巻である。語り本は琵琶法師の語りのテキストであり、『平家物語』の別系統のものである。現在、最も広く普及しているのは、明石覚一(あかしかくいち)の編集した覚一本である。2.『平家物語』と無常観の

関わりを述べなさい。無常観は、命は必ず滅する、という仏教的な思想である。『平家物語』は、盛者必衰の理(ことわり)を、平家興亡に適用し、無常観を説いたのである。そこには平家の亡霊を祓い、平安を得ようとする人々の思いもあった。3.保元の乱と平治の乱について

説明しなさい。天皇の跡継ぎを廻って、朝廷は二派に分かれ争っていた。1156年鳥羽法皇が亡くなると、二派はそれぞれ有力な武士である平氏、源氏を仲間に引き入れた。こうして天皇家、藤原家、平氏、源氏の全面的な対立関係のもとで内乱が始まった。これが保元の乱である。結果は、後白河の勝利に終わった。武士の政治への介入の契機となった。後白河天皇は1158年、二条天皇に譲位して自ら上皇となり院政を始めた。そこで信西(しんぜい)と平清盛は重用されたが、源義朝(よしとも)は冷遇され、不満を持った。藤原信頼(のぶより)は権勢争いの敵の信西を排除したいと考えていた。そこで、義朝と信頼は手を組み、後白河上皇と二条天皇を幽閉し、信西を斬首したが、結果的には平安京に戻った平清盛に敗れた。これが平治の乱であり、源氏の勢力が落ちた。4.平氏の隆盛までの

歴史を述べなさい。平氏は院政期、北面の武士として活躍し、宮廷に実力を示していた。経済面では、平安中期から平忠盛(平清盛の父)が日宋貿易を行い、財産を作っていた。平治の乱でライバルであった源氏が凋落すると、平清盛の権力はいっそう強大化した。武士でありながら上級貴族の仲間入りを果たし、1167年に律令官制の最高官である太政大臣に昇りつめた。さらに娘の徳子(とくこ)を高倉天皇の中宮にし、生まれた子を安徳(あんとく)天皇として即位させた。平氏一門の知行国は30以上、所有する荘園は500以上となり、父から引き継いだ日宋貿易でも大きな利益を上げた。5.平氏の隆盛から滅亡までを

述べなさい。平清盛は専横であった。そのため周囲から反感を買い、平氏打倒の機運を盛り上げることになった。後白河法皇の子の以仁王(もちひと

温馨提示

  • 1. 本站所有资源如无特殊说明,都需要本地电脑安装OFFICE2007和PDF阅读器。图纸软件为CAD,CAXA,PROE,UG,SolidWorks等.压缩文件请下载最新的WinRAR软件解压。
  • 2. 本站的文档不包含任何第三方提供的附件图纸等,如果需要附件,请联系上传者。文件的所有权益归上传用户所有。
  • 3. 本站RAR压缩包中若带图纸,网页内容里面会有图纸预览,若没有图纸预览就没有图纸。
  • 4. 未经权益所有人同意不得将文件中的内容挪作商业或盈利用途。
  • 5. 人人文库网仅提供信息存储空间,仅对用户上传内容的表现方式做保护处理,对用户上传分享的文档内容本身不做任何修改或编辑,并不能对任何下载内容负责。
  • 6. 下载文件中如有侵权或不适当内容,请与我们联系,我们立即纠正。
  • 7. 本站不保证下载资源的准确性、安全性和完整性, 同时也不承担用户因使用这些下载资源对自己和他人造成任何形式的伤害或损失。

评论

0/150

提交评论