QC-七つ道具-教育资料

QC七つ道具2008年度QC教育資料品質管理（QC）活動を進める際に大切なこと、第一歩は･･･その事実を客観的に告げてくれるもの（長さ、時間、不良率、販売高･･･といった情報）＝データQC活動では、この得られたデータを活用して科学的に考え、正しい判断をくだしながら進めることが大切である。事実に基づき、科学的に考え、正しい判断をくだすこと１、データについての常識１）データで語る品質管理を進める第一歩は、事実に基づいて判断し、行動することである。その事実を客観的に告げてくれるのが、長さや時間、不良率、販売高・・・といった情報、すなわちデータである。２）目的にあったデータを選ぶデータに基づいて正しく判断するためには、データの性質を良く知り、目的に合ったものを使用することが大切である。３）信頼のおけるデータを使う正しく判断するためには、信頼のおけるデータを使わなければならない。履歴不明のデータやウソのデータは役に立たないばかりか、ときには害毒となる。２、データをとる目的【目的の例】

・現状を把握するため・問題点を解決するため・仕事を管理するため・作業を調節するため・良否（合格・不合格）を判定するため問題の解決や、仕事の改善を誤りなく、能率的に実施していくため正しい判断事実を表すデータが必要アクションや判断の目的にあったデータを集めることが大切である３、データの種類１）数値で示すもの（数値データ）（a）計量値･･･身長や体重などのように連続量として把握される値。例：長さ、重さ、時間、温度など（b）計数値･･･販売台数のように、１台、２台と数えられる値。例：人数、生産台数、不良個数など（c）優劣だけをつけたデータ･･･○×式や、＋－式などのもの（d）順序で表したデータ･･･作業がやり易い、普通、困難、あるいは技術レベルが非常に高い、やや高い、普通、または１位、２位･･･をつけたもの（e）点数をつけたデータ･･･1点、２点･･･をつけたもの２）言語で示すもの（言語データ）例：リコメンド活動を強化するQCサークルの必要性を納得させる４、データをとるときの注意１）データをとる目的をはっきりさせる・何のためにとるのか？・どのように使うのか？＊現状の姿を把握＊工程を調整＊検査評価２）目的に合わせてデータを層別する問題点の原因のありかや、処置のしかたをはっきりさせるために、似たもの同士（同じような性質をもったもの）のグループに分けること層別とは･･･◆普通使われる層別区分内容時間別時間、日、昼と夜、週、月、季節など作業員別グループ、熟練度、新旧、男女、年令、班、直など機械、装置別機械、型式、装置、構造、治具など作業方法別温度、圧力、速度、などの作業条件、作業方法など原料、材料別供給者、成分、ロット、メーカなど測定、検査別試験機、計測器、測定者、検査員などその他現象、原因、地域、国、ユーザ、使用条件、場所、天候など３）データのとられた条件を明確にしておく☆５W１Hで整理するなぜ（Why）：データをとる理由、目的何を（What）：データをとるもの（対象）、製品名いつ（When）：データをとった月日、時間、期間どこで（Where）：データをとった場所、職場、工程名だれが（Who）：データをとった人どのように（How）：データをとった方法、測定器、測定方法４）生データを大切にする

データは、どこで、いつ、誰が、どんな方法でとったか、その履歴を明らかにしておく。場所、期間、担当者、サンプルの数（大きさ）、計測器、測定単位など、その履歴を明らかにしておく。QC七つ道具「QC七つ道具」①グラフ⑤ヒストグラム②チェックシート⑥特性要因図③パレート図⑦管理図④散布図QCの普及で中心的な役割を果たした石川馨博士が、統計的手法の中から精選した７つの手法のことで、「弁慶の七つ道具」をもじってネーミングされた。この七つ道具を上手に活用すれば、現場の95％は解決できるとされている。ただし、七つ道具はあくまでも問題解決の手法なので、次のことをポイントにして学習しよう！１、グラフデータを図に表して数量の大きさ・割合を比較したり、時間の移り変わりに対応して数量が変化する状態などをわかりやすく表した図。種類かたち目的特徴１棒グラフ数量の大きさを比較するグラフ一定の幅の棒を並べ、その棒の長短によって数値の大小が比較できる。２折れ線グラフ数量の時間的変化の状態を見るグラフ線の高低により、数値の大小が比較できるとともに、時間の経過による変化がわかりやすい。３円グラフ内訳の割合を見るグラフ全体を円で表し、内訳の部分に相当する割合で扇形に区切ったもの。全体と部分、部分と部分の割合がわかりやすい。４帯グラフ内訳の割合を見るグラフ２つ以上の内訳を比べて見る全体を細長い長方形の帯の長さで表し、それを内訳の部分に相当する割合で区切ったもの。ABCDE２、チェックシート１）データが分類項目別にどこに集中しているかを見やすく表した図表。２）データが簡単に取れ、しかも整理しやすい１）チェックシートの用途・調査用･･･不良項目、不良要因、度数分布の調査および欠点位置の調査を行う。・点検用･･･日常の仕事を管理するため、時期を決めて点検する。２）チェックシートの作り方手順１：データをとる目的を明確にする。（例：不良品発生の状態を調べるため。）手順２：チェック項目を決める。（例：コピーの不良項目（濃すぎ、薄すぎ、にじみ、ゆがみなど）手順３：層別のやり方を決める。（例：工程別、機械別、作業者別など）手順４：様式を決める。（次の図を参照）手順５：チェックする。（例：○、△、×、など）手順６：必要事項を記入する。（調査期間、場所、時間、方法など）１２３４５２８２９３０３１合計穴位置134変形21面取り17内径寸法10外径寸法8その他4計6966874194検査数不良率6,359個3.05％備考穴位置不良多発日々のバラツキ大

A製品組立て部品不良チェックシート調査期間：平成××年５月１日～２９日

場所：検査工程不良品置場時間：１１：３０、１６：３０

方法：不良箇所マーク確認（担当：山中）３、パレート図１）データをいくつかの分類項目に分け、それを大きさの順に並べた棒グラフと、累積折れ線グラフで表した図。２）たくさんの問題の中から解決すべき重要な問題点を選び出すのによく用いられ、”重要なものはごくわずか“ということを知らせてくれる。図１コマッタ君の遅刻原因パレート図（件）（％）3610001020300755025遅刻件数累積比率朝寝坊忘れ物時刻見間違い食事遅れ電車遅れその他n=361988年12月15日~1989年4月15日~【例】K家の家計の例手順１：目的を決めてデータをとる目的：家計をなんとかやりくりして少し余裕をつくりたい、そのために節約の重点をどこに置いたらよいかを見つけること表１、支出項目別支出金額平成元年３月1日～３１日支出項目主食費副食費光熱費教育費交際費その他金額（円）10,30039,85016,83017,60043,60013,740件数、個数や率（％）よりも金額表示の方が良い手順２：数値の大きい順に並べ、累積金額と累積比率を計算する支出項目支出金額（円）累積金額（円）累積比率（％）交際費43,60043,60030.7副食費39,85083,45058.8教育費17,600101,05071.2光熱費16,830117,88083.1主食費10,300128,18090.3その他13,730141,920100.0合計141,920表２、家計費パレート図のデータ表金額の大きい項目順に「その他」は最下段に書く支出金額を項目順に加えていった金額

累積金額×100

合計支出金額◆パレート図から考えられること１）費目別に支出金額を比較してみると、交際費と副食費が家計全体の60%を占めているということ。2）家計費を少なくするには、交際費と副食費の占める比率が大きいので、この項目に重点を置いて対策を考えた方が効果的である。3）次に、交際費の中身はどうなっているのかを調べて交際費の内訳項目、冠婚葬祭、主人の小遣い等について再びパレート図をつくり、節約の重点を選び出すとよいこと。手順３：グラフ化する（千円）（％）合計：141,920円期間：1988年3月1月～31日作成者：Y・N%を忘れずにデータの条件を記入する「その他」は右端に書くゼロを記入単位を忘れずに目盛は内側に縦軸の説明を忘れずに累積曲線（折れ線）はゼロから引くゼロを記入141,920４、散布図【例】父親の身長と子供の身長の関係いまあるクラスの生徒とその父親の身長をはかり、子供の身長をタテ軸（y）に、父親の身長をヨコ軸（x）に取って点をプロットした。cmcm150160170180190120130140150160→父親の身長←子供の身長図１父親の身長と子供の身長の関係１）対になった２つのデータを点で表した図。２）２つのデータ間に関係があるのかどうか、あるとしたらどのような関係かを一目でつかむことができる。・相関の種類xが増加するとyも増加する、グラフに描くと右上がりになるXが増加するとyが減少する、グラフに描くと右下がりになる「正の相関」「負の相関」５、ヒストグラム【例】表１鉄板の厚さ（mm）3.703.283.253.163.113.193.323.173.353.143.253.203.113.193.303.133.213.133.173.123.163.133.343.243.263.193.113.163.293.193.103.153.163.203.013.233.263.213.143.263.213.303.203.153.243.143.293.243.103.223.223.203.083.223.313.153.153.163.253.163.143.623.293.203.203.253.303.203.203.303.373.233.233.283.123.193.233.273.233.213.183.093.273.183.213.223.043.173.083.203.243.183.143.313.183.183.223.173.173.23１）得られたデータをいくつかの区間に分け、各区間に入るデータの数をかぞえて、棒グラフの形に見やすく整理した図。２）データが全体としてどんな姿なのか、どんなふうにバラついているのかが一目でわかる。表２度数表級番号級の限界中心値度数（チェック）計12.995～3.0353.015123.035～3.0753.055233.075～3.1153.095843.115～3.1553.1351453.155～3.1953.1752163.195～3.2353.2152573.235～3.2753.2551483.275～3.3153.2951193.315～3.3553.3353103.355～3.3953.3751100図１鉄板の厚さのヒストグラム010203.03.13.23.33.4下限規格上限規格度数６、特性要因図１）問題とする特性と、それに影響を及ぼしていると思われる要因との関係を、魚の骨のように体系的にまとめたもの。２）特性に対する各々の要因の影響度がはっきりし、真の原因が見えてくる。特性「仕事の結果として出てくるもの」製品の品質だけでなく、製品のコスト、生産量、安全、モラールの状況など「仕事の結果」要因原因ある一つの結果に対し、その原因を追究する時に使う◆ブレーンストーミング改善しようとするテーマに対し、自由討議形式で想像的アイディアを生み出そうとする発想方法である。・メンバーは５～１０人位がよい。・批判的発言はしないこと。・自由奔放なアイディアをだすこと。・他人の意見に便乗すること。・アイデアは質より量が多い程よい。大骨特性（結果）大骨大骨大骨要因（原因）中骨小骨孫骨要因の追求は、なぜなぜを繰り返し、要因のなかで、より具体的な要因へとせめていくことが大切！！大の要因=大骨中の要因=中骨小の要因=小骨なぜ？なぜ？図１特性要因図の概念図要因だからよって･･･特性４MとはMan：人、作業者など人に関する要因Machine：機械、装置、設備などに関する要因Material：原料、材料などに関する要因Method：方法、仕事の仕方に関する要因図１「来客の応接が悪い」の特性要因図接客態度来客受付システム応対環境来客来客の応接が悪い作成年月日：平成元年３月３日本社営業課作成者：K.S服装が不適当清潔感がない服装の乱れ華美香水が強すぎるプレスがいい加減袖口の汚れコピーのトナー附着ボタン外れ顔なじみと思いこむいつも黙認連絡が遅い連絡がないあと始末が悪いお茶出しタイミングタイミングメモ忘れ灰皿ロビー清掃がいい加減整理・整頓されていない専任者がいない応対個人差不在処置伝言代理人不明確行先不明キャリア兼務中継システム相手の確認不足素通り客の黙認保安室の怠惰枠で囲む大骨中骨小骨孫骨背骨作成条件を必ず書く７、管理図１）工程の異常の発見を時系列データと、管理限界線によって客観的に行えるようにした図。２）異常をいち早く発見し、適切な処置をとることができる。上方管理限界線：UCL中心線：CL下方管理限界線：LCL管理状態：

工程の状態を表す特性値が管理図にプロットされたとき、すべての点が上下２本の管理限界線内にあり、点の並び方にくせがなければ、工程は「管理状態にある」とみなすことができる。点が限界外に出た場合や、点の並び方にくせがある場合は、工程は「異常事態が生じている」と判断できる。【例】Aレストランの昼食来客数2102005134567891112806040人月2005134567891112806040人月210異常演習１チェックシート・パレート図〔問題〕ある病院で、待合室での忘れ物を少なくするために、待合室のどこに忘れ物が多いか、３ヶ月にわたって調べ、チェックシートに記入した。その結果が下記図である。（小問１）これをもとに、計算表を作成しなさい。（集計し、大きい順に並べる）（小問２）計算表にしたがって、パレート図を作成しなさい。（小問３）パレート図から得られる情報と今後の進め方を述べよ。入院受付総合案内外来・診療受付カウンター保険相談カウンター出入口記入台記入台記入台椅子椅子椅子椅子診察室へ本棚薬局会計処方箋発行カウンターTV電話電話電話電話病院待合室の忘れ物チェックシート（○○年２．１～４．２９調査）演習２散布図〔問題〕ある中学校で語学に関する試験を実施した。つぎのデータは、そのときの国語と英語の試験の点数である。生徒３０人分のデータがある。国語と英語の間にはどのような関係があるか散布図を作成して検討せよ。No.国語英語14554268