集中生产日文

セル生産勉強会日産自動車（株）NPW推進部伴野

1予測が立たない変種変量生産の時代①大量生産の時代は終わった製造業の置かれた環境の変化単品種大量生産1970年代以前量の概念70年代～90年代多品種少量生産量の概念ﾀｲﾐﾝｸﾞの概念種類の概念量の概念変種変量生産2000年代以降種類の概念必要なものを必要なとき必要なだけ求められる時代！2②変種変量生産とは？生産品種や仕様、納期が目まぐるしく変化すること通常の生産方式や、生産管理方式では生産性が大きく低下する変種変量生産在庫に対する考え方在庫は資産在庫はリスク考え方が大きく変った3SCMとはｻﾌﾟﾗｲﾔｰからﾒｰｶｰを通して顧客までの商流（ｻﾌﾟﾗｲﾁｪｰﾝ）全体のﾏﾈｼﾞﾒﾝﾄ時代のキーワード・変種変量生産（ニーズの多様化）・超短納期（製品は生鮮品）・在庫リスク低減（消費者は気まぐれ）・変化に対する適応力SCMの構築③ｻﾌﾟﾗｲﾁｪｰﾝ・ﾏﾈｼﾞﾒﾝﾄの要求（SCM)4生産方式と在庫調達在庫加工仕掛り組立製品物流部品加工組立部品部品加工仕掛り対応部品在庫対応受注生産（在庫なし）見込み生産（MTS）仕様組立生産（CTO）受注組立生産（BTO）受注生産（MTO）顧客④生産方式によって在庫量は変わる生産方式によって在庫発生場所・在庫量が決まる高い管理ﾚﾍﾞﾙが必要・生産増減に対する対応力・工程保証能力5ﾘｰﾄﾞﾀｲｲﾑの内訳⑤リードタイムの内訳ﾘｰﾄﾞﾀｲﾑ短縮と在庫削減は不可分の関係受注調達製造物流情報処理ﾘｰﾄﾞﾀｲﾑ調達ﾘｰﾄﾞﾀｲﾑ製造ﾘｰﾄﾞﾀｲﾑ物流ﾘｰﾄﾞﾀｲﾑトータルリードタイムﾘｰﾄﾞﾀｲﾑ短縮在庫削減ﾄｰﾀﾙﾘｰﾄﾞﾀｲﾑ短縮がSCM構築には不可欠情報処理・調達ﾘｰﾄﾞﾀｲﾑがﾈｯｸの場合が多い6SCMに対する生産ｼｽﾃﾑ⑥SCMに対する生産システム大量生産方式長大ライン方式予測に基づいた大規模施設・人員での集中・まとめ生産SCMに対するｿﾘｭｰｼｮﾝがセル生産セル生産必要なモノを必要な時に必要なだけ生産するセル生産は現場改善でなく、生産革新のツール在庫極少化ﾆｰｽﾞの多様化顧客満足向上短ﾘｰﾄﾞﾀｲﾑ軽い設備投資ｷｬｯｼｭﾌﾛｰ改善7⑦セル生産とは何？セル生産の定義一人ないし数人の作業者がひとつの製品を作り上げる自己完結性の高い生産方式職人による手作り生産セル生産新思想を付加・科学的管理思想・SCM思想・全体最適化思想・ｸﾞﾙｰﾌﾟﾃｸﾉﾛｼﾞｰ・VA、VE技術セル生産のﾒﾘｯﾄ１．生産量の変動に対応できる２．仕掛り在庫が少ない３．作業者のモラルが高まる４．生産性の向上が図れる５．製造リードタイムの短縮６．品質意識の高まりと不良の低減７．設備投資が少なくてすむ８．改善の効果がすぐに反映されるセル生産とは何か8⑧セル生産の起源セル生産の起源はﾌｫｰﾄﾞに代表される大ﾛｯﾄｺﾝﾍﾞｱ生産が普及する以前の手作り生産セル生産の起源現在の形に近いセルは低ｺｽﾄ、低ﾘｰﾄﾞﾀｲﾑ、高品質に対応する為に自然発生的に生まれたｺﾝﾍﾞｱｰ生産では短ﾘｰﾄﾞﾀｲﾑに対応できない在庫負担を減らしたいもっと在庫を減らしたいｺｽﾄ低減が必要生産性が上がる在庫の極小化ﾘｰﾄﾞﾀｲﾑ短縮品質向上セルﾗｲﾝの完成少ﾛｯﾄ対応のﾐﾆﾗｲﾝの作成9⑨コンベア生産の問題点ｺﾝﾍﾞｱ生産の前提条件大ロット、大量生産、連続生産ｺﾝﾍﾞｱ生産の問題点２．小ﾛｯﾄ生産に対応しずらい３．ﾘｰﾄﾞﾀｲﾑが長期化する４．在庫が過大に発生する５．ﾗｲﾝﾊﾞﾗﾝｽが崩れやすく生産性が低下する７．生産変動に対応しずらい８．改善活動が進みにくい９．新商品対応力が低下しやすい10．営業部門と生産部の間に壁が生じるｺﾝﾍﾞｱ生産の問題点現代はコンベア生産の前提条件が崩れている１．段取り替えに時間がかかる６．過大な設備投資が必要になる在庫依存型の生産体制からの脱却が必要10⑩セル生産のメリット２．品質責任意識の高まりによる工程での作りこみが実現する３．最小単位の仕掛りで運営できる４．多品種少量生産に柔軟に対応できる５．過大な設備投資を前提とせず、ライン変更が可能セル生産の長所作業者のモラルの向上を起源としている１．｢私達のライン｣意識が作業者のヤル気を高める６．現場の小改善が促進される管理・監督者を中心に仕組みの変更、作業者のやる気、動機付けが不可欠だ在庫がなくなった！ﾘｰﾄﾞﾀｲﾑが短くなった！生産性が上がった！11⑪セル生産のデメリット２．責任意識が時としてストレスとなる３．より幅広い多能工が求められる４．教育訓練期間が必要となる５．高度な設備が必要な場合はライン増設がしにくいセル生産の短所意識改革・行動改革が不可欠１．作業者個人の技能差が大きくでる６．周囲の説得に時間がかかる（固定観念打破）多能化教育が不可欠・OJTだけでなくOFFJTも必要・作業標準・基準を明確にする・ビデオなどを使った教育・訓練用セルの作成固定観念を打破し、作業訓練に十分な時間をかけないといけないな12⑫セル生産の重要ポイントセル生産の重要ポイント１．少人数（１人又は数人）である２．自己完結性が高い３．最少単位の生産である４～５名程度で７名以上になると弊害が多発する最後まで作る｢自分で作った商品｣という意識を持つ１個ずつ作る大ﾛｯﾄ小ロット13⑬セルでのモノの作り方セルでのモノの作り方完全な１個作りで小ロット連続生産が最も多い完全な1個作り小ロット１個作り小ロットまとめ生産１．作り方の種類２．流し方の種類連続生産混流生産14⑭セルの方式１．分割方式・作業者の多能化が十分に進んでいない場合・組立部品が極めて多い場合・かなり精密な作業を要する場合・コンベア生産からセル生産に移行した当初こんな時に採用される一人で製品を完成させるのではなく作業工程ごとに担当を決めて完成させる15⑭セルの方式２．巡回方式・作業者のスキルが同等か、よく習熟している場合・組立部品数がそれほど多くない場合・生産量の変動が大きく発生する場合・量産を意図したセルを作る場合こんな時に採用される各作業者がセル内を巡回しながら製品を組立てる方式作り方は１個作りが基本であり分業は行わない16⑭セルの方式３．一人方式・作業者のスキルが高い場合・生産量の少ないもの、切り替えの多い製品の場合・精密さを要求される製品の場合・技術的難易度の高いものこんな時に採用される一人の作業者で生産を完成させる極めて自己完結性の高い生産方式17⑭セルの方式４．インライン方式・分割セルを直線ライン型にし、搬送手段としてコンベアを利用する場合・ﾕﾆｯﾄモッジュール生産またはサブアッシー用のセルとして利用する場合・一人方式のセルの搬出経路をコンベアとして統合した場合こんな時に採用されるコンベアを利用するセル生産方式の一種18