




版权说明:本文档由用户提供并上传,收益归属内容提供方,若内容存在侵权,请进行举报或认领
文档简介
第一節:上代の文学概観1大和朝廷の成立
大昔に人々が神を祭り祈った時、また祖先を敬い後世に語り伝える時に使われた言葉が文字の起こりだと考えられる。文学史では文学の起こりから、七九四年、平安京に遷都するまでの期間を上代という。
大和朝廷の成立日本人の祖先が日本列島に住みついてから数千年を経て、新石器時代を迎える。そのころの人々は狩猟や食物の採集を中心に移動生活を営んでいた。それが縄文、弥生、古墳、飛鳥、奈良と時代が移るに従って、農耕を中心とした定住生活へと変わっていった。
そして人々の集落は村となり、それが集まって小さな国家となっていった。四世紀ころには天皇を中心とした大和朝廷が勢力を持ち、小国家を統一した。
大和朝廷の成立2中国大陸との交流大和朝廷においては土地や人々を所有する豪族の力が強かった。そのため天皇の地位は不安であった。しかし、その後、朝鮮半島との接触を通じて中国大陸の文化や仏教を導入し、さらに遣隋使、遣唐使を派遣して中国の国家制度を学び取ることにより天皇を中心とする国家が形作られていった。大化の改新が断行され、七世紀後半には天皇中心の律令国家が出来上がった。
3祭りと上代歌謡古代の人々は集団生活を営みながら、人間の力を超えた自然を恐れ神の存在を信じた。そして、集団で神々を祭る行事を行い、生活の繁盛と幸福を祈った。祭りは人々の生活と密接した非常に重要な行事であった。やがて祭りでは、楽器や踊りを交え、節を付けて神々への祈りや感謝を歌うようになった。これを上代歌謡と祭りと上代歌謡
いう。祖先の業績を称えることば(語り)や湧き出る感動を率直に歌ったことば(歌い)などは、子孫へと語り継がれていった。
上代の歌謡はほとんど伝わっていないが、中には書物に記載されて今日まで残っているものもある。このうち、最も多くの歌謡を載せているのは『古事記』と『日本書紀』であり、この両書の歌謡を総称して「記紀歌謡」という。4口承文学から記載文学へ原始未開の社会では、飢えや死などの生活や生命の不安を克服するための呪術信仰が盛んで、その呪術的祭式が共同体の重要な行事だった。そこでは音楽や所作を伴いながら願望を実現するための唱え言が語られ、集団の感情を表現した歌謡が歌われ、神々の更衣が模擬的に演じられた。
口承文学から記載文学へこれらの歌謡や語りごとは、呪術を信じた集団の人々の熱い心情を表現しながら、次第に洗練されていった。やがて生産技術の発達により呪術信仰が衰えると、歌謡や語りごとは祭式から離れ、人々は歌うことと語ること自体を目的年、その中に楽しみや喜びを見出すようになった。こうして文学が祭式から分化、独立する。
口承文学から記載文学へしかしまた呪術的祭式は大規模化した国家の秩序維持、統一強化のための服従礼儀や支配礼儀に改変されて利用され、歌謡や語りごとは政治的性格を加えながらますます発展していった。口承文学から記載文学へ四、五世紀のころから漢字は日本で用いられるようになった。最初は中国大陸から渡ってきた人だけが用いていたと思われるが、やがて、日本語を表わすことができるように表記法に工夫を凝らして日本人も用いるようになった。こうして口承で伝えられた多くの語りごとや氏族の伝承が文字に記録されるようになった。5律令国家体制整備の為大和朝廷は天皇を中心とした中央集権体制を確立するために、歴史書や地誌の編纂を行った。史書『日本書紀』、地誌『風土記』はいずれも官命を受けて編まれたものである。これらは、以前から人々の間で口承で伝えられていたことを、文字を使って記録した記載文学である。
6「個」の目覚め和歌では柿本人麻呂らの活躍により個人の感情が表わされるようになった。「個」に目覚めた上代和歌の集大成が『万葉集』である。「個」の目覚め『万葉集』は主な歌人の活動時期や社会情勢により、四期に分けられる。初期万葉では純粋・素朴な歌風であったが、末期では中古の『古今和歌集』に通じるような繊細な歌風へと変化していった。また、歌人の階層も天皇から農民まで、地域は東国から九州までときわめてスケールが大きい。7漢詩文の流行天智天皇が創作を奨励したこともあって、漢詩文の素養は、当時の知識人たちにとって必要不可欠のものになっていた。sかし、作品は独創性に乏しく、中国六朝時代の模倣に終わってしまったものが多い。8「まこと」の文学
総じて上代の作品には、明朗素朴で男性的なたくましさ、力強さが感じられる。これは『宣命』の中にある「明き清き直きまことの心」から生まれた「まこと」の文学であった。二:神話、伝説、説話一、神話原始社会の人々がまだ自覚的に文学を創造することを知らなかった時に、文学的な性格を持っていたものは呪術的祭式における語りごとであった。祭りの場では、神の事跡や共同体の由来・地名の由来などが語られる。その語りごとは祭式の変遷に伴って内容や性格が変わり、村落や氏族の語り部によって、口頭で伝承されていく。
神話七世紀以降、漢字の伝来に伴って、さまざまな文献に筆録され、今日にまで伝わったのである。それらが広く説話と呼ばれるが、そのうち、現実の世界や人間の起源、あるいは存在の根拠などを神話の働きに基づくものとして語るのが神話である。
神話神話は古代人の想像力から生まれた世界や人間についての解釈を物語風に表現したものだから、古代人の生き生きとした想像力や物語の表現力が感じられ、そこに文学性を認めることができる。
神話日本の神話は『古事記』の上巻、『日本書紀』の神代の巻に記されたものが主要なもので、これを「記紀神話」という。記紀神話は七世紀後半から八世紀初めにかけて大和朝廷がまとめた体系的な国家神話で、天地の初め、国土の形成、神々の誕生、地上への降臨などを歴史の展開として語り、皇室の起源と権威を説いた。神話両書の神話は大局的の同じであるが、『古事記』は一貫性のある物語的性格を有するのに対して、『日本書紀』の神話は多くの異伝を記した。神話◆『古事記』は和銅五年(712)に成立した、文学的要素のある、現存する最古の歴史書である。三巻から成る。上巻は神話の記された神代の巻で、天地創造から神武(じんむ)天皇の誕生までの神話を記し、天照大神(あまてらすおおみかみ)の天(あま)の岩戸(いわと)や、八岐大蛇(やまたのおろち)、海幸山幸(うみさちやまさち)の話が有名である。
神話中巻は神武天皇から応神(おうじん)天皇まで、下巻(げかん)は仁徳天皇から推古天皇までのことを記し、伝説を中心に綴られている。『古事記』の神話や伝説には当時の人々の豊かな想像力や明るく素朴な感情があふれている。二、伝説伝説は神話と比べて歴史性が強く、ある特定の時代や地域に結びついて、事柄の由緒や地名の起源などが語られる。伝説は歴史的事実を基に発生することもあるが、神話が改変されたりして生じたこともある。伝説上代の伝説は『古事記』、『日本書紀』、『風土記(ふどき)』、『高橋氏文(たかはしのうじぶみ)』、『古語拾遺』などに記されている。中でも『古事記』の倭建命(やまとたけるのみこと)の伝説、大和朝廷の東西平定の戦いの歴史を一人の英雄の事跡に託し、叙情性豊かな文学として優れている。伝説◆『日本書紀』は720年に元正(げんしょう)天皇の命令によって、舎人親王が編纂したものである。これは当時の先進国である中国に対して日本国家の優勢を示そうとして編纂されたものである。国内の思想統一を図り、皇室の威信を示そうとしたのを目的とする『古事記』とは対照的なものである。
伝説三十巻からなり、編年体をとり、ほとんど純粋な漢文で述べられている。客観的な史実の基づく歴史書の成果が強く、『古事記』に比べ、文学性に乏しい。伝説◆『風土記』は地方の役所が各地方の地誌としてまとめたものである。現存しているのは五か国の「風土記」だけで、それぞれ出雲、常陸、播磨、豊後、肥前の五カ国の風土記である。この中で完本として残っているのは「出雲風土記」だけである。
伝説文学性はあまり高くないが、上代の地理・文化を知ることができ、『古事記』、『日本書紀』に掲載されていない地方の神話や伝説を見ることができる。文章は大体漢文で、国によってそれぞれ特色がある。三、祭りの文学
――祝詞、宣命一、祝詞――神の恵みを願うことば古代の人々は、神を恐れ敬う気持ちが強かった。また、ことばには霊力があると信じ、よいことばや美しいことばを発すれば幸福が訪れ、悪いことばは災いを招くという「言霊信仰(ことだましんこう)」を持っていた。発したことば必ず実現されると、古代の人々は信じていたのである。
祝詞そのため、神を祭り、神に祈ることばを磨いて厳粛で美しい表現を工夫した。このようなことばを祝詞という。祝詞は原始時代の祈祷や呪言から発しており、部族間の争いの勝利者として、自分たちの祭祀の場を保存できた大和朝廷に伝えられたものである。
祝詞それらは皇室の安泰や国民の繁盛を祈祷する語りものであり、宮廷の礼儀に、豊作祈念や悪病退散のために、神に語りかけたものである。現存しているのは「延喜式」に載っている二十七編と「台記」に載っている一編だけである。祝詞集侍神主・祝部等、諸聞食登宣。高天原爾神留坐、皇睦神漏伎命・神漏彌命以、天社・国社登稱辭竟奉、…祝詞訳文:「あつまってうごめいている神官たち、皆お聞きなさい」という。(神官たちはおおと承知の由を言い、この他の「宣る」というところもこれに従え)「高天の原に神として留まっておいでになる、天皇の親しみ睦みたまう天皇家の祖先神である男神・女神の命令意で天つ神を祭った神社と国つ神を祭った神社とに、たたえごとを申し上げる…」二、宣命天皇から臣下への詔(
温馨提示
- 1. 本站所有资源如无特殊说明,都需要本地电脑安装OFFICE2007和PDF阅读器。图纸软件为CAD,CAXA,PROE,UG,SolidWorks等.压缩文件请下载最新的WinRAR软件解压。
- 2. 本站的文档不包含任何第三方提供的附件图纸等,如果需要附件,请联系上传者。文件的所有权益归上传用户所有。
- 3. 本站RAR压缩包中若带图纸,网页内容里面会有图纸预览,若没有图纸预览就没有图纸。
- 4. 未经权益所有人同意不得将文件中的内容挪作商业或盈利用途。
- 5. 人人文库网仅提供信息存储空间,仅对用户上传内容的表现方式做保护处理,对用户上传分享的文档内容本身不做任何修改或编辑,并不能对任何下载内容负责。
- 6. 下载文件中如有侵权或不适当内容,请与我们联系,我们立即纠正。
- 7. 本站不保证下载资源的准确性、安全性和完整性, 同时也不承担用户因使用这些下载资源对自己和他人造成任何形式的伤害或损失。
最新文档
- 2025年度钢铁行业收入确认合同变更处理与会计核算规范
- 全媒体运营师变革管理试题与答案分析
- 二零二五年度商业秘密保护及竞业限制合同
- 2025年度电子产品退货物流服务协议模板
- 二零二五年度工业用地租赁及转让合同模板
- 二零二五年度推拿按摩师职业规划与辅导协议
- 二零二五年度出租车公司合伙经营协议书(出租车公司安全驾驶培训合作协议)
- 2025年度甲级办公楼办公室租赁管理协议
- 茶艺师考试的未来方向及试题及答案
- 二零二五年度教育培训股份代持与教育资源整合协议
- 2025年化学品运输车辆租赁合同范例
- 福建省泉州市2025届高三下学期质量检测(三模)语文试题(含答案)
- 《鲁迅复仇》课件
- 语文-河南省名校大联考2024-2025学年高二下学期开学测试试题和答案
- 2025年甘肃省安全员B证考试题库及答案
- 全国网络安全行业职业技能大赛(网络安全管理员)考试题及答案
- 图神经网络前沿-深度研究
- 畜禽无害化处理项目可行性研究报告立项申请报告模板
- 2024年01月舟山普陀农村商业银行2024年春季招考信息笔试历年参考题库附带答案详解
- 斯大林格勒保卫战
- 质量控制与制造工艺
评论
0/150
提交评论